正社員と準社員やパートの違いや落差…雇用形態の多様化によるメリットデメリット

天秤

正社員と同じ仕事をしているのに、準社員やパートの方が待遇が悪い。

多くの企業でこのようなことが起きているようです。

雇用の多様化とは一体、何のためにあるのでしょうか?

今回は、日本における雇用とは一体誰のためのものなのかと言う話をします。

正社員と準社員とパートはなぜ同じ仕事でも待遇が違うの?

同一労働同一賃金の原則

ざっくりと言うと、どんな人(人種、性別など)でも同じ一つの仕事をしたら同じだけ給料が出ますよ。という世界で推奨されている原則。

 

 

世界各国で形の違いはあれどこの原則が適応されています。

まあ、日本ではあってないようなものですね。

 

 

同じ仕事でも外国人やシルバー人材を雇った方が安上がり。

正社員ではなく、派遣やパートにした方が安上がり。

 

 

といった考え方が染みついている経営者が多いようです。

 

 

最近は、準社員と言う言葉を耳にするのにも慣れてきました。

実は、この言葉に法的な定義はありません

つまり、各企業が勝手に条件を決めて準社員と呼んでいいことになります。

ハローワークなどで求人を見る際に準社員とあるときは気を付けるべきですね。

一体、どんな条件なのか詳しく見るまでわかりません。

企業によって全然違うのですから。

 

 

 

パートには定義があり、厚生労働省の定めるところでは

週の就労時間が35時間以内の雇用者

となっています。

 

しかし、こちらも現在、企業によってはこの条件以外でもパートさんと呼んでいる所がありますね。

 

さて、冒頭で挙げた同一労働同一賃金の原則ですが、この原則に則れば正社員でも準社員でもパートさんでも同じ仕事内容ならば同じ賃金という事になります。

しかし、なぜ日本ではここまで各雇用形態によって賃金や待遇に差が出てしまうのでしょうか?

それは、ねじれて変形した雇用形態の多様化が関係しているようです。

 

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雇用形態の多様化とメリットデメリットは?

日本が発展し先進国にまで伸し上がった3つの要因

終身雇用

年功序列型賃金

企業別労働組合

この3つの日本独特のシステムが立ち行かなくなったのがバブル崩壊後。

いわゆる失われた10年ですね。

 

 

少子高齢化による労働人口のバランスの変遷によりそのシステムは崩壊します。

 

 

その後に登場したのが雇用形態の多様化です。

つまり、正社員だけでなく他の形態でも雇用するという事です。

 

 

この雇用形態の多様化。

初めはこのようなメリットがあると言われていました。

雇用形態を正社員にのみ留めることなく、他の雇用形態を多く取り入れることで企業の組織と労働市場に柔軟性が出る。

 

つまり、終身雇用の正社員以外にも、専門的な技能を持ったスペシャリストを一時的に採用したり、一時的に人員を確保したい時に臨時雇用をしやすくしたりすると市場の労働力に無駄がなくなるよ。という事ですね。

 

 

実際、アウトソーシングなどはその流れですね。

 

 

確かに、今の時代大企業の倒産も珍しくありません。

このような時代に企業内の人間がすべて終身雇用の正社員だと企業の存続が危うくなった時に全員共倒れになりますよね。

企業としても必要な時に必要な人材を確保できるのであればフットワークも軽くなるというものでしょう。

 

 

しかし、このような雇用形態の多様化は現在、労働者の受けるデメリットの方が大きいようです。

原因は、この柔軟性のあるシステムを多くの企業が

 

切りやすい従業員を雇用できる。

正社員よりも低賃金で人材を確保できる。

 

と言うように受け取っていることにあります。

 

 

この事が先ほどの正社員と準社員やパートはなぜ待遇が違うのか?と言う疑問の答えにもなっていますね。

アウトソーシングに関しても低賃金で仕事を託されているケースが多々あり同じ問題を抱えているようです。

 

 

では、この雇用形態の多様化自体が使えない考え方なのでしょうか?

 

 

幸せになるための雇用は幻想?

人は何のために働くのでしょうか?

それは、幸せになるためです。

こんなことを日本中に向けて大声で叫んだら・・・

 

ものすごいたくさんの物が飛んでくるか、頭の中がお花畑なんだなと思われるでしょう。

 

 

しかし、実現している国もあるようですね。

この記事を書く際に調べている時に見つけたのですが、

 

 

海外のある企業では9時から22時までオフィスを回さなければ間に合わないほど忙しい所がありました。

そこでは9時から16時まで仕事をする人とその後22時までの仕事をする人が交代で勤務しているようでした。

同じデスクで同じ仕事をする人が各々2人ずついるわけですね。

この二人と言うのはどちらも正規雇用で昼働きたい人が昼、夜働きたい人が夜と分けられているようでした。

この事により、会社は限られたスペースでも仕事を回せる。従業員は自分のスタイルに合わせて仕事が出来る。

 

 

という事が可能になっているそうです。

 

 

雇われてお金を貰うには働かなくてはいけません。

働かなくてもお金が欲しい人は雇われてはいけません。

雇われる以上はやはり働かなくてはいけませんね?

 

会社を経営するためには雇わなくてはいけません。

経営の仕方によっては例外もたくさんありますが人を雇う場合に限って言えばそうです。

 

つまり、

企業は雇わなくてはいけない。

労働者は雇われたら働かなくてはいけない。

という事になります。

 

先ほどの海外の企業は誰かが独り占めしたり、誰かが他の誰かに何かを押し付けるのではなく、

その中でそれぞれが幸せになるための最善を選択していると言えます。

 

まさに、ブラック企業に足りていないところはここだ!と思いました。

 

 

それぞれが自分に与えられた責任を全うするのだけれどもその中で出来る限り最善を探す。

と言うのがより良い雇用の形の様です。

 

経営者が独り占めして、雇用者が泣きを見る。

と言うのがブラック企業です。

 

日本が経済だけでなく心まで豊かになるにはもっと時間がかかりそうですね。

 

私は、社会が変わるのを待つよりも自分が変わった方が早いと思い脱社畜を目指すことにしました。

同じ考えを持つ方がより多く、この記事を見てくれることを祈っています。

 

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