マイルドヤンキーの特徴とマイルドヤンキーが嫌いな人に聞いて欲しい話…
マイルドヤンキーという言葉が2014年に誕生してその後も時々話題になっています。
この言葉に関してはいろいろな議論がされていますが、それはおいておいて。
今回はマイルドヤンキーが産む意外な経済効果とマイルドヤンキーの悲しき未来のお話です。
マイルドヤンキーの特徴
マイルドヤンキーという言葉が2014年から流行していますね。
この様に定義されています。
提唱者の原田は2014年5月12日放送のNHK「NHKニュースおはよう日本」にVTR出演した際、マイルドヤンキーに多い傾向を以下のように上げていた[1]。
EXILEが好き
地元(家から半径5km)から出たくない
「絆」「家族」「仲間」という言葉が好き
車(特にミニバン)が好き
ショッピングモールが好き
一方、不動産投資家の芝山元は以下のように述べている[2]。
生まれ育った地元指向が非常に強い(パラサイト率も高い)
郊外や地方都市に在住(車社会)
内向的で、上昇指向が低い(非常に保守的)
低学歴で低収入
ITへの関心やスキルが低い
遠出を嫌い、生活も遊びも地元で済ませたい
近くにあって、なんでも揃うイオンSCは夢の国
小中学時代からの友人たちと「永遠に続く日常」を夢見る
できちゃった結婚比率も高く、子供にキラキラネームをつける傾向
喫煙率や飲酒率が高い
引用:ウィキペディア
とまあ、見ていただきましたが…
これ、ものすごいわかりやすいですよね 笑
確かに、こういう人たちが実在しています。
私は、だいぶ違います…
真逆だと思います。
しかし、この定義付けに関してはいろいろと議論がなされているようですね。
反発もかなりあるようです。
まあ、反発があるというのは自分のことを言われていると自覚している人がいるということですから、皮肉にもマイルドヤンキーはやっぱり書かれている通り何だという証拠にもなりそうです。
さて、このマイルドヤンキーですが皆さん毛嫌いしていませんか?
意外に思われるかもしれませんが、マイルドヤンキーは日本にいなくてはいけない存在です。
その理由と今マイルドヤンキーが直面している危険性を書いていきます。
マイルドヤンキーを嫌わないで!!
マイルドヤンキーはミニバンを好むという項がありましたね。
事実、好むようです。
というのもトヨタが以前に作った新型ミニバンの営業向けマニュアルにマイルドヤンキーが客層であると書かれています。
そこには、
新規開拓のためにマイルドヤンキーを狙うと書かれており、
マイルドヤンキーの特徴は
他社ミニバンや中古セダン等目立つ車を好む
不良ではないがヤンキー的な特徴を持つ
見た目重視、目立ちたい、自慢したい
身内や仲間などでの多人数乗車に使う
ということが書かれています。
このマニュアル自体が流出してしまった事自体はトヨタにとってアクシデントかも知れませんが、
これもやはり流出後に炎上したということで当てはまる人たちが怒ったということになるでしょう。
怒るというのは反応があるということですからやはり積極的な顧客であることは間違いありません。
マイルドヤンキーを簡単に言うと、
大切なモノは仲間
仲間から尊敬されたい
仲間から外れたくない
という行動原理が働いているようです。
仲間から尊敬されたいというのは仲間が憧れている物を手に入れるということになります。
であるからこそ、所得に見合わない高級ミニバンを購入します。
中古でも高級セダンを買いたいというのもその行動原理の現れですね。
仲間が大切ですから仲間と同じものを愛します。
それは価値観かも知れませんし、高くて見た目の大きい車かも知れませんし、EXILEかも知れません。
ちなみに、パズドラやLINEにお金を落とす層もマイルドヤンキーだったと言われています。
企業にとって、マイルドヤンキーはかなり金の成る木になっているようです。
マイルドヤンキーは上昇志向が無く、感情で考えるので消費の価値基準も他の層と比べて異なっています。
ここをうまく突くことがこれからの企業の戦略になっているようですね。
インターネットビジネスを行う上でもマイルドヤンキーの趣味嗜好などは注視するべき存在となりそうです。
ちなみに、このマイルドヤンキー時代に乗り遅れるのもそう遠くない未来かもしれません。
マイルドヤンキーがのんびりしている間にも世界は回っています。
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マイルドヤンキーと現代の流れ
マイルドヤンキーは企業にとって重要視すべきそうだという話はしました。
しかし、もしあなたがマイルドヤンキーであるならばその未来はあまり明るいものではないかもしれません。
市場経済という言葉があります。
今の資本主義の経済システムのことで、市場競争により最適な経済バランスを保つというものです。
伝統経済という言葉があります。
これは、エスキモーなどの部落で見られた社会システムでこの伝統経済は組織内の伝統や絆などを重んじる仲間意識の強い社会システムです。
彼らはそれぞれの助け合いで生きており、そこに競争はありません。
何か功績をあげたものは名誉と尊敬を持って讃えられます。
それこそが彼らの報酬ですので、功績に応じた金銭などの授与は行われません。
私達、市場経済に慣れ親しんだ者であれば物足りなさを感じるかもしれませんが、
彼らはそういった世界に住んでいてそのように教育されているので、それで十分なんです。
この伝統経済での考え方と、マイルドヤンキーの考え方は似ているなと思います。
ただ、マイルドヤンキーには伝統と歴史が無いので、もっと身近でわかりやすいものに名誉を感じます。
それが、身近なカッコイイものであるEXILEやミニバンであると言えます。
後は、強いパズドラのパーティーとかを組めば仲間たちに尊敬されるでしょう。
しかし、マイルドヤンキーの狭いコニュニティーが実在するのはグローバルな市場経済のど真ん中。
今後、収入の2極化が進むと言われております。
機械化が進んで中間の職がなくなると言われていますね。
さらに、雇用に関しても単純作業は人件費の安い先進国にシフトされていきます。
そうなった時にこのマイルドヤンキーたちは生き残れるのでしょうか?
ちょっと心配です。