ホワイトカラーエグゼンプションとは?厚生労働省の年収対象者は1075万円?
ホワイトカラーエグゼンプションのがだんだん現実味を帯びてきましたね。
このホワイトカラーエグゼンプション、残業代0法案などと言われ世間からは目の敵にされていますが、
実際のところ一体どういうものなのでしょうか?
ホワイトカラーエグゼンプションとは?
ホワイトカラーエグゼンプション。
エグゼンプションはexemptionで免除と訳します。
ホワイトカラーの労働法や条件の緩和(免除)をするということですね。
今までの労働時間に対して賃金を払うという、スタイルから仕事の成果に対し賃金を支払うというスタイルに変えようというものです。
ホワイトカラーエグゼンプションは日本でも2000年代中盤からその原案は出ていました。
他の先進国ではもうすでに実施している国も多数ありますね。
日本でも今後実施される可能性が高いのですが、一体何がどうなっているのでしょうか?
順を追って調べてみました。
もともと、現在の労働基準は昭和22年に始まりました。
当時の労働基準法では労働時間に対して賃金を支払うという形になっていました。
これは、当時の労働者の中でも比率の高かった工場での労働者に対しての配慮や保護が目的だったんですね。
確かに、工場作業者というのは時間に対して賃金を支払われるものであるべきなので、当時なら理にかなった法であったと言えます。
しかし、昨今工場の機械化が進み頭脳労働者の比率も高くなってきました。
頭脳労働者というのは考える事が仕事である。
頭脳労働者は職場にいない時間(自宅や通勤時間)も仕事のことを考えることが出来る。
反対に、職場にいても働いていないということも考えられる。
というのが、政府の考え方です。
この為に頭脳労働の労働者を時間で拘束するというのは現状馴染んでいないと考え、
時間による拘束の基準を緩めより自由な時間の中で労働を行ってもいいという制度です。
現在、日本では“残業代ゼロ法案”と揶揄されている様に、ホワイトカラーエグゼンプションでは残業代は支払われません。
しかし、ホワイトカラーエグゼンプションの本質は、有能な頭脳労働者に労働と非労働(プライベート)をバランスよく過ごしてもらうための制度であると言えます。
労働時間で仕事を評価しないということで、労働者には月ごとの合計労働時間だったり、社内に一定時間以上いることなどある程度の時間的拘束はあるものの基本的にいつでも自分の裁量で仕事を進めることが出来ます。
では、なぜホワイトカラーエグゼンプションが日本ではこんなにも毛嫌いされているのでしょうか?
詳しいことはこちらに書いていますが↓
⇒ホワイトカラーエグゼンプションのメリットとデメリットは??
ここまで、批判にさらされるのはホワイトカラーの幅が大きく、
また、日本独特の大残業文化が残業代ゼロに過敏に反応したためだと思われます。
その批判を受けたのが初めにホワイトカラーエグゼンプションの案がでた2006年の第一次安倍政権時代。
その後、復活した改訂版ホワイトカラーエグゼンプションでは、ホワイトカラーの中でも適用されるのは限定的になっています。
現段階ではホワイトカラーエグゼンプションの適用範囲は
年収1075万以上
金融ディーラーやエンジニアなどの一部の職業となっています。
ちなみに、日本国内の年収1075万円以上の方は全体の4%です。
何か裏があるのかもしれませんね。
ホワイトカラーエグゼンプションは日本に馴染まない?
私個人の考えではホワイトカラーエグゼンプションは日本の企業や日本人のライフスタイルに馴染みにくいと考えています。
というのも、日本というのは小学校入学から一貫してみんなと同じということを教育の一環として刷り込まれているからです。
ホワイトカラーエグゼンプションのような裁量型の労働スタイルは日本人の殆どにとってあまり効果的な働き方ではないと考えます。
誰からも指示を受けずに目的だけ与えられるというのは日本人の苦手とするところですし、
自分の時間で働くという認識も希薄で、みんなと同じ時に働いてみんなと同じように残業をする。
というのが、日本的です。そもそも労働者がホワイトカラーエグゼンプションを理解したとしても一部経営者は理解しないと思います。
ただの、残業カットの大義名分くらいにしか思えないでしょうね。
そうなれば、以前よりもっとあなたは企業に搾取されます。
もし、それが評価につながるのであればそれはそれで良いのですが、そう簡単なものでも無いでしょう。
もし、あなたの会社がそういうところでしたら、あなたがその企業の為に出来ることは限られています。
それ以上の能力は自分の為に使うほうがいいと思いますよ。
現在、私は企業で搾取される代わりに自分の努力を自分の収入に変える為の方法をメルマガにて発行しています。
ブラック企業に搾取され続けるのはやめて、がんばった分はしっかりと自分の懐に入れていきましょう。
あなたはブラック企業の好きでも無い社長を稼がせるために生まれてきたのではありません。
せっかくの能力をムダにしないよう、今出来ることを始めましょう。